今回は『機動戦士ガンダム 水星の魔女』第2話で初登場した仮面の女・プロスペラの正体と真の目的について考察してみます。
目次
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』とは
『機動戦士ガンダム-水星の魔女-』は2022年10月から放送中のTVシリーズ最新作です。
シリアスな展開ばかり続いたプロローグとは異なり、本編ではシリーズ初の学園モノから始まり”百合”や”女版ハーレム展開”など初めての試みが大きな話題となっています。
プロスペラ・マーキュリーのプロフィール
プロスペラ・マーキュリーは、シン・セー開発公社のCEOで「ガンダムエアリアルの開発責任者」と主張する「仮面を被る女性」です。
仮面(ヘッドギア)を被ることで素顔を隠すことには成功していますが、第2話の時点で視聴者たちからは正体がスレッタの母親(エルノラ)であることが早くもバレていましたね。
プロスペラ(エルノラ) が仮面で正体を隠す理由とは?
ここでは、エルノラがわざわざ仮面まで被って正体を隠している理由を考えてみます。
復讐の標的(デリング)に素顔と感情を隠しながら接近するため
エルノラが仮面を被った上”プロスペラ”という偽名まで使って大衆の前に出ている1番の理由とは「復讐の標的(デリング)に素顔を隠しながら接近するため」です。
プロローグの時代では”エルノラ”として愛する夫や娘と幸せに暮らしてきた中、デリングの勝手な思想や指示によって勃発した「フォールクヴァング襲撃」に遭い、エリクトと共に水星に逃げ延びました。
しかし内心では「デリングへの強い復讐心」を燃やしながら「ガンダムエアリアルの開発」を始め、12年間という長い年月の中で着々と準備を進めていました。
その甲斐あって本編の時代ではシン・セー開発公社のCEOという座につくことでデリングへ近づくこともできましたが、12年前の時点でエルノラの氏名や素顔などのデータがデリングにも割れていた可能性が非常に高いです。
せっかく接近できても、素顔や本名により復讐の機会を失っては元も子もないですよね。
ただ、エルノラの場合は同じ仮面キャラでもシャアやゼクス達とは違い、髪色も赤から茶髪に変えている点にも注目したいポイントです。
プロスペラとエルノラの重大な共通点とは
プロスペラとエルノラには重大な“共通点”も複数あります。
2話での審問会で、デリングたちに自分の右腕として利用している“GUNDアーム”を見せながら「水星の磁場の影響で身体を蝕まれた」と話していました。
水星とGUNDアームという2つの共通点だけで、エルノラとプロスペラが同一人物であることが分かりますね。
また、声優さんも共通しており、2人とも能登麻美子さんが演じている点も同一人物である根拠になります。
プロスペラの本当の目的は復讐ではない?
「デリングへの復讐」ばかりが目的として挙げられるプロスペラですが、その復讐はあくまでも通過点にしか過ぎず、復讐とは比べものにならないほど壮大な目的をもっている可能性も高いです。
そのため、プロスペラが抱く真の目的についても考えてみましょう。
本当の目的はGUND技術を広めること?
プロスペラ本当の目的とは自分にとって邪魔な存在であるデリングを亡き者にした上で「GUND技術を大衆に広めること」だと思っています。
エルノラ自身がGUND技術によって命を救われた上、ルブリスのテストパイロットを任されていた一方、プロローグの時代では恐ろしい副作用が深刻視されていました。
しかし水星でエリクトと一緒に暮らす中、エアリアルの開発や制作と並行しながら「GUND技術の進化や改善」にも尽力してきたはずです。
そして、これまでデリングが否定してきた「GUND技術を広い宇宙や大衆に広めること」こそが、プロスペラ(エルノラ)にとっての本当の意味での復讐になるのではないでしょうか?
GUND技術の繁栄こそが夫や仲間へ報いることにつながる
エリクトと一緒に、水星の住人たちから理不尽な迫害をうけながらも諦めることなく頑張ってきたのには「恩人であるガンドが果たせなかった目標」をエルノラ自身が実現しようと動いているようにも見えます。
プロローグの時点でデリングの指示により、エルノラたちの滞在するヴァナディース機関をドミニクス隊に襲撃された末、エルノラは愛する夫や恩人、そして数名もの仲間たちを殺されました。
結果として夫が命や身体を張ってくれたおかげでエルノラはエリクトと共に生き延びられたわけです。
そのため、プロスペラはデリングへの憎しみ以上に、ルブリスのパイロットでありながら夫たちを救えなかった己の“力のなさ”や”不甲斐なさ”を悔やみ続けてきたかもしれません。
仮に自分の計画が成功して仇をうてても夫たちが蘇ることなどないことを彼女自身も充分に理解しているはずです。
この辺まで考慮に入れた結果、自分の命を救ってくれた「GUNDフォーマット技術」を世に広めることこそが夫や恩人たちに報いることにもつながるとも考えているものと思われます。
プロスペラの結末を予想 | スレッタとの対立や戦闘後に死亡する?
本編で登場してから色々な意味で注目されているプロスペラですが、アニメ第1クールの最終話で死亡する可能性が高いとも予想しています。
プロスペラ死亡確率は仮面が強く影響している?
プロスペラが死亡する可能性が高い理由として「仮面のキャラクター」であることが真っ先に挙げられます。
これまでのガンダムシリーズ作品でもシャアやゼクス、フロンタルなど「仮面のキャラクターがラスボスとなったケース」も多かったわけですし、プロスペラも決して例外とは言い切れませんよね。
この考察が当たった場合、プロスペラこそがアニメ第1クールでのラスボスとしてスレッタと戦う展開に発展する可能性も高いですよね。
スレッタとの対立や戦闘後に死亡する可能性が高い
プロスペラが死亡する可能性が高い、もう1つの理由として、デリング暗殺に成功した後に起きると思われる「スレッタとの対立や戦闘」が考えられます。
仮にデリング暗殺に成功した場合、プロスペラにとっては計画が順調に進んでいるのでしょうが、スレッタにとっては納得できないことがあります。
それはデリングが”ミオリネの父親”であり、スレッタにとっては「自分の母親に友達の父親を殺された」ということになります。
そのことでスレッタから抗議されても、デリング関連においてはプロスペラも自分の意思や目的を貫き通しながらスレッタを言いくるめようとするはずです。
その結果、対立や亀裂を経た後にスレッタとの戦闘または決闘に発展する可能性も高いです。
戦闘方法は学園での決闘になりそうですが、プロスペラはあのルブリスやエアリアルに携わってきた上、スレッタの実力を幼少期の頃から見ています。
そのため、強さ・操縦能力ともに実力は今でもプロスペラの方が上であり、スレッタの手の内も見抜いているはずです。
しかし、戦闘する時点でプロスペラの方が強くても最終的には『ガンダムW』のトレーズと同じようにプロスペラ自らが身を投げ、スレッタにトドメを刺させる形で死亡する予感がします。
しかし単に死ぬだけでなく、今後は自分がこれまで積み上げてきたもの(GUNDフォーマット技術)をスレッタに託した上で死亡して最後を迎える展開も考えられますね。
まとめ
今回は仮面の女として登場したプロスペラ・マーキュリーが正体を隠す理由や死亡する結末について考察してみました。
本編ではスレッタを中心に繰り広げられる百合や逆ハーレム展開が大きな話題となっていますが、プロスペラやデリングを始めとした親キャラ達が迎える展開にも目が離せないですよね。